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悪魔の辞典

akuma.jpgアンブローズ・ビアス著 西川正身選訳


この本が我が家の納屋から出てきました。面白いからとにかく読んでみろと言われ、ぺらぺらとページをめくってみることにする。

ビアスはコラムニストで、この本はビアスが世間を皮肉って書いた風刺をまとめたものらしい。ウィキペディアによるとビアスは日本では芥川龍之介に初めて紹介され、「「短編小説を組み立てさせれば、彼程鋭い技巧家は少い。」と言わせたとか。

内容を少し抜粋してみよう。
・手・・・人間の腕の先端に取り付けておいて、通常、他人のポケットに突っ込むのに用いる一風変った道具
・友情・・・天気の良い時には二人を乗せることが出来るが、天気の悪いときにはたった一人しか乗せる事ができない、そんな程度の大きさの船
・忠実・・・いままさに裏切られようとしている人々に特有の美徳。

その中で、特に面白いと思ったのは:
・誕生・・・数ある災難の中で、最初に訪れる最も恐ろしい災難
・成功・・・自分と同輩の者に対して犯す、ただ一つの許しがたい罪
・幸福・・・他人の不幸を眺めることから生ずる気持ちのいい感覚


色々と感じるところがあると思う。僕が3つに対して思うことは、生まれてきたことが災難だったと思いたくはないし、幸福を他人との相対的な感覚から考えたくはない。

また成功に関しても、一つの視座からいえることではないというのが最近の僕の考え。僕が成功と考えていることは、他人にとっては全然違うものかもしれない。ただその人にとっては成功である。一つ願いたいのは、その成功の姿が皆「独りよがりの成功」ではないことである。何かを改善することを達成したことを「成功」と呼びたい。


また、どんなに「成功」したとしても、そこに「謙虚」さが大切であるということは、このビアスの文からも伺えたと思う。

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2007年02月04日 17:20に投稿されたエントリーのページです。

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