染を通して、子供たちに伝えたいこと
今日は、駒込小学校の公開授業に参加させていただいた。講師は、工房布礼愛社長の小林次郎さん。草木染と手織りを42年間積み重ねてきた先達。授業では、自然染料を煮出して布を染めつつ、講義をしておられました。

「命の色は、やさしいでしょ?」
今回の染めは、桜の葉っぱ。子供たちが拾ってきた桜の葉っぱを使っていた。数日間おいて色を出したその鍋に、絹の糸のハンカチを入れていく。自然の染料が、自然の繊維に馴染んでいく。桜が来年の花を咲かせるために、めいいっぱい太陽のエネルギーを凝縮させたその枯葉から、やさしい色が染みてくる。
自然の染料は、本物だ。本物は厳しい条件でも生き残る。魅せてくれた250年前の十二単の刺繍と小林さんの刺繍糸の色はほとんど同じだった。250年間色あせない。科学染料ではできないことだ。
小林さん、曰く、「科学染料のように手間を掛けずに命を敬わない物はすぐに色あせる。一方、自然な染物のように手間を掛けて命を敬ったものは色あせないんだよ。」
軽薄短小ではなく、重厚長大に生きる。小林さんの同窓会での会話で、「小林は貧しいが、あいつだけが仕事を通じて哲学を身につけたなぁ」と言われたそうだ。「生かされて生きる」という哲学は、とってもダイナミックで喜びに満ちた人生に見えた。
旦那魂=金離れが良い人。近くにある六義園は、三菱の創始者である岩崎さんが都に寄付したもの。旦那魂を持った人に支えられて小林さんは生きてきたそうだ。

ちなみに、小学校の教育内容では、
一年生:「藍を教わろう」
二年生:「藍を楽しもう」
三年生:「藍を知ろう!」
四年生:「藍染は伝統工芸」
五年生:「藍を探る」
六年生:「藍を深める」
という具合で学習内容を総合的にデザインしている。小林さんの授業は今年で10年目だそうだ。


















